滋賀県大津市の園児死傷事故について

2021.11.13雑記交通事故,高齢ドライバー,高齢者

悲惨な交通事故
「はいさい。ぐすーよー。ちゅーうがなびら。」(こんにちは、皆さんご機嫌いかがですか?)
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2019年5月8日に、悲しい事故が起きてしまいました。

交差点を直進してきた軽乗用車に、右折の乗用車が衝突しました。

この事故で幼児2名の尊い命が亡くなりました。


事故の概要

2019年(平成31年)5月8日午前10時15分ごろ、滋賀県大津市大萱6の県道交差点で、62歳の女性が運転する直進の軽乗用車に52歳の新立文子(しんたてふみこ)容疑者が運転する右折の乗用車が衝突しました。

その弾みで軽乗用車が歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた保育園児13人(男児5人、女児8人)と保育士3人の列に突っ込みました。

この事故で、男の子と女の子の園児2人が亡くなり、園児の2人が意識不明の重体、その他園児の8人が重傷、2人と保育士3人が軽傷を負いました。

事故現場のGoogle Mapです。

事故現場のストリートビュー


事故の原因

あくまで私の見解ですが、お粗末なほどの単純ミスと、身体的老化による反応の遅れによるものだと考えています。

警察の調べによりますと、どちらの車側も青信号で直進車は法定速度内だったと推測されるようです。

一方右折車は速度10km程度だったようで、直進者が来てるにもかかわらずかなりゆっくり目な速度で右折しようとしたようです。

新立文子(しんたてふみこ)容疑者は「前をよく見てなかった」と供述しています。

こちらが真実だとすると、直進車は青信号を普通に通過しようとしたところに、ゆっくりと右折してきた新立文子(しんたてふみこ)容疑者の車に驚き、とっさにハンドルを左に切り、不運にも園児たちが信号待ちをしていたところに突っ込んでしまった、と予想されます。

シミューレートした方がいましたので引用します。

事故のイメージ(京都新聞より引用)
事故のイメージ(京都新聞より引用)

京都新聞:https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190508000146

直進車に関しては「あくまでも過失はない」という考えが前提ではありますが、62歳という初老と言ってもいい年齢です。

「たられば」になりますが、もし20代~30代の年齢であれば、右折車をとっさに避けることが出来たかもしれません。

避けれなかったとしても、その先の園児や保育士の姿を見て、さらにハンドルを切ることができたかもしれません。

また、園児を率いていた保育士の対応ですが

全く過失はない

と私は考えます。

信号待ちとはいえ、横断歩道の直前ではなく、可能な限り歩道の端を、園児たちの前に保育士数名で立ちふさがるように待機していました。これ以上どういう対応をすればよいか分からないくらい完璧な対応です。


マスコミによる保育園の会見について

この事故で、保育園の園長先生が会見を開かれましたが、私はこの会見について、非常に違和感を感じました。

なぜか、保育園側に過失があるような質問が飛び交っていたのです。

園長先生は自責の念からか終始号泣していました。

会見の文字おこしを一部引用します。

会見の記者の質問

NHK「園長先生にお伺いしたい。亡くなったお子さんはどういうお子さんだったのか」

この質問で顔を押さえて号泣する園長に報道ステーション「園長先生にお伺いしたいんですけど、おさんぽの時の事故だったと言うことですが、どんなコースでどこに行く予定だったのか」

園長先生答えられないので、副理事長が代わりに答える

報ステ男「保育士が3名ついていたと言う事ですが、どういった対応を心がけていたのか」

報ステ男「最後に園長先生にお伺いしたいのですけど、園児たちにどういった声を掛けてあげたいでしょうか」

園長先生はごめんなさいしか言えない状況

京都新聞男「信号待ちをしていた時の隊列はどのようなものであったか」

京都新聞男「園児たちは手を繋いでいたのか。通常はどうなっていたのか」

副理事長が回答

園長先生「(信号で)待っている時にも端っこの方で待っているようにしていた」と小声で説明

京都新聞男「被害に遭われたお子さんたちは何組とかそういうのは」

園長先生「うさぎ組」

京都新聞女「何時に園を出発して、何時に戻る予定だったか。うさぎ組全員が参加していたのでしょうか」

園長先生「今日は2名が欠席でしたので、13名が参加していました」

京都新聞女「時間についてはどうでしたでしょうか」

京都新聞女「散歩のコースを通常どうしてたか教えて下さい」

読売新聞男「もうちょっと散歩について聞きたいのですが、本来なら横断歩道を渡って琵琶湖側の緑地で遊ぶのでしょうか」

読売新聞男「ざっと計ったら1km位歩くのですか。近江大橋の下側あたりが目的地なんですか」

読売新聞男「レイモンドさん自体には園庭がないので、外遊びの時にはそういう琵琶湖の緑地帯の所で遊ぶと言うのがほぼ毎日だったのか」

読売新聞男「今回はうさぎ組だったのだが、他の組もほぼ毎日は一回外遊びに出たのか」

読売新聞男「今回の事故現場は点字ブロックの道路の反対側を歩く、信号待ちの時でも端で待つというすごく意識を徹底しているかのように思えますが、あの場所は危険な場所だと昔から認識されていたのでしょうか。危険ポイントだと言う事でそういう認識されていたのでしょうか」

産経新聞女「園長先生にお伺いしたいのですけど、さんぽに出発する直前の様子はどんなものでしたでしょうか。いつもと変わらずに出て行かれたのでしょうか」

園長先生また号泣で顔を机に伏せて号泣

一体マスコミは何が言いたいのでしょうか?

園児は散歩するなってことでしょうか?

保育士の対応が悪かったってことでしょうか?

横断歩道を渡るなと言いたいのでしょうか?

散歩も大事な教育の一つですし、そもそも先述の通り

全く過失のない完璧な対応

で園児の楽しい散歩の時間を過ごさせてくれた保育士、保育園を責めたいのでしょうか?

非常に怒りを覚えます。

保育園ではしばらく散歩は自粛するようですが、これからも未来ある園児たちの成長に携わってほしいと思います。

マスコミの皆さん、もう少し配慮ある行動を心がけてほしいです。


最後に

いかがでしょうか。

非常に悲しい、そして悔しい事故です。遺族からのコメントが発表されておりましたが、とても心に響きました。

遺族のコメント:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190509/k10011910431000.html

NHK NEWS WEBより

亡くなられた園児のご冥福をお祈りし、この世から交通事故が無くなるよう願うとともに自分の運転をしっかりしていきたいと思います。

この記事を書いた人:ヒケナン
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沖縄生まれ、沖縄育ちの純うちなーんちゅの30代男性会社員、二児の父です。
沖縄に関することや体験談、私や家族が気になったことなどをブログで発信しています。

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Posted by ヒケナン