沖縄で見かける「石敢當」とは何か?由来や歴史、効果について教えます!

2020.07.03沖縄文化,歴史

沖縄で見かける「石敢當」とは何か?由来や歴史、効果について教えます!
「はいさい。ぐすーよー。ちゅーうがなびら。」(こんにちは、皆さんご機嫌いかがですか?)
ようこそヒケナンブログへ♪

皆さんは「石敢當」をご存知でしょうか?

沖縄の道を歩いていると、かなりの確率で目にすることになる「石敢當」と書かれた石碑(最近は木材等もあります)ですが、知らない方からすると『これはなんだ?』と思うはずです。

この石敢當には400年以上の歴史がある、沖縄の文化に根付いた大事な風趣の一つです。

今回は、そんな「石敢當」について意味や歴史、由来などについてご紹介します!


石敢當とは

石敢當とは魔除けとして設置される石碑のことで、読み方は「いしがんとう」または「せっかんとう」などと読みます。

沖縄にはマジムンと呼ばれる魔物の言い伝えがあります。このマジムンは主に動物の形をしていることが多いのですが、そのマジムンに股をくぐられると死んでしまうので、絶対に股をくぐられてはいけないと言われています。

石敢當は、そんなマジムンから我々を守ってくれる魔除けのお守りなわけです。

ヒケナン子
マジムンと怒った時のママはどっちが怖いかな…やっぱりママかな><

名前の由来と漢字表記

由来としては様々な説がありますが、有力な説として武士の名前から来ているという説があります。

石敢當という武士が中国にいたようですが、べらぼうに強かったらしく、人間はもちろん魔物すらも退治してしまうほどの強さだったようです。

その強さにあやかり、石敢當と武士の名前を書いた札を壁などに張り付け、魔除けとして使用したというものです!

しかもこの石敢當という武士は実在してたらしく、中国の『徐氏筆精(じょしひっせい)』という書物では、中国の五大十国の時代に実在した人物だったということが記載されています。その書物のなかで石敢當という武士は、災いは全て福に変え、どんな災難もすべて防いだと言われています!

あと、漢字表記については、石敢当泰山石敢當石敢東石散當石散堂石厳當などと複数ありますが、私が住む沖縄県では石敢當が一番ポピュラーな漢字ですね!


歴史

石敢當は中国の福建省から伝わった風習と言われています。

日本では、刻銘から建てられた時期が判明しているもので一番古い石敢當は、鹿児島県志布志市にある元和2年(1616年)の石敢當です

琉球王国から日本へは、江戸時代には伝わっていたと言っていいでしょう。


置き方

さて、石敢當は主に道端や石垣、または壁に設置されることが多いです。沖縄の魔物であるマジムンは曲がることが苦手で直進する性質があるからです。

例えば、三叉路や丁字路をマジムンが通過する際は、そのまま直進するため壁にぶつかり家に入ってきますよね。
それを防ぐため、マジムンがぶつかりそうな壁などに石敢當を設置するのです。

石敢當三叉路
三叉路(赤丸が石敢當を設置する箇所)
石敢當丁字路
丁字路(赤丸が石敢當を設置する箇所)

ただ、最近では交通安全祈願として車庫の入り口や、見通しが悪い交差点に設置されることも多くなってきています。

ヒケナン子
マジムンだけじゃなく、車からも守ってくれるって嬉しいな♪

効果

さて、魔除けとして設置される石敢當ですが、効果はどの程度でしょうか。

実際にマジムンが直進して石敢當に当たると、マジムンが木っ端微塵に砕け散ると言われています

『こうかはばつぐんだ!』(ポケモン風)

『会心の一撃!!』(ドラクエ風)

といったところでしょうか笑

そのあまりにも強力な魔除けの力に、マジムンは石敢當の文字を見るだけで逃げていくそうです


シーサーとの違い

シーサーといえば、沖縄では守り神とされている伝説の獣像ですよね。

どちらも魔除けとされていますが、設置場所と効果に微妙な違いがあります

シーサーは主に入り口や屋根の上に置かれ、石敢當は壁や石垣、道端に置かれます。

また、シーサーは魔物を寄せ着けず、かつ福を招いてくれます。石敢當はやってきたマジムンをひたすら砕け散らせるのです!

プロフィール画像
ヒケナン一家
シーサーと石敢當をおけば完璧だね!

素材

古い石敢當は文字通り石の素材で作られたものばかりですが、最近は石だけでなくプラスチックや木材、ガラス、はては壁に直接石敢當と書かれているなど、いろいろな種類の素材で出来ています。

また、お土産用に作られた小さな石敢當や、シーサーとセットの石敢當もありますよ!


石敢當がみられる地域


日本

沖縄県鹿児島県で多く見られます。

特に沖縄県は沖縄本島を中心に離島にもかなりの広範囲で多く見られます。また、鹿児島県では薩摩諸島や奄美群島など以前琉球王国の一部だった地域で見られます

また、沖縄県や鹿児島県以外にも沖縄県出身者が設置したものが多々あるようです


海外

本場の中国や香港、台湾やシンガポールにも石敢當があります!

海外の石敢當は大きめなものが多いようです


最後に

いかがでしょうか。

この石敢當ですが、一見表札のような位置にあることがあります。そのせいか「石敢當さん?」と人の家と勘違いする人がかなりの確率でいます。私の友人もその一人です笑

まぁ、石敢當という武士の名前という説が正しければある意味正解なのですが笑

沖縄に遊びに来た際は、この石敢當を見つけてみてくださいね♪
お土産にもいいですよ!ホームセンターやお土産屋でも売られていますので、比較的簡単に手に入りますから。

2020.07.03沖縄文化,歴史

Posted by ヒケナン夫婦