スマホ大好きお子さんの親御さん必見!急性内斜視に気を付けよう!
ようこそヒケナンブログへ♪
子育て中の皆様、お子さんはスマホは好きですか?
私たちの子供もスマホが大好きです。また、パソコンでYoutubeもよく見ます。
以前、「子供はYoutubeが本当に大好きだが、視力が低下しないか心配な方へ」という記事を書きました。
その記事では、視力低下についてお話ししましたが、今回はそれ以上に怖い「急性内斜視」について書きたいと思います。
急性内斜視とは
その前に、まず「内斜視」について説明いたします。
内斜視とは、右眼か左眼どちらかの視線が内側に向かっている状態です。両眼が外に動くことができない場合には、両眼が内側に寄り、顔をどちらかに回して片方の眼で見ています。発症の時期、原因、調節性の有無、斜視角の程度、変動などが分類の基準となっています。
内斜視 ※日本弱視斜視学会より引用
急性内斜視とは、突然内斜視の症状が発生することを言います。
内斜視の主な症状
主な症状として、片眼が内側に大きくズレます。また、どちらか一方の眼だけが、ずっと内側に寄るわけではなく、ある時は右眼だけが、ある時は左眼だけが内側に寄るというように、入れ替わることもあるようです。
そのため、両眼の視線が一致せずに、物が二重に見えてしまう「複視」と呼ばれる症状も発生します。この場合遠近感が狂ったり、立体感を捉えたりすることが難しくなります。
内斜視の原因と最近の研究
この内斜視の原因ですが、実はよく分かっていないです。
乳児になる先天性のものと、後天性になる場合もあるようです。
そのため、先天性であれば遺伝、後天性であれば解剖学的原因や筋肉、神経系の異常などが考えられていますが、まだ説の域を出ておらず決定的な原因は分かっていないのが現状です。
また、最近の研究ではスマホやタブレット機器などが原因ではないか?という研究結果が出ています。ひと昔に比べて、急性内斜視と診断される患者数が増えていることが裏付けの一つです。
国立成育医療研究センター(東京)が2018年1月に、急性内斜視を発症、また悪化で2014年から2016年に同センター眼科を受診した6~17歳の7症例を分析した論文を発表しました。
その中で、患者の共通点として毎日3~4時間以上、スマホや携帯ゲーム機、タブレット端末を使っていたことが分かりました。論文では「ICT(情報通信技術)機器の過剰使用で斜視の発症や増悪(悪化)をきたす可能性がある」と指摘しています。
なぜ、スマホやタブレット機器の使用で内斜視になってしまうのでしょうか。
理由としては比較的小さい端末であるスマホやタブレットでは、近い距離で見ることが多く、ピントを合わせる際に寄り眼になりがちになってしまうため、だそうです。
その状態が長時間続くと、効き眼でない眼が元に戻りづらくなることが考えられるとのことです。
内斜視の治療
内斜視は自然に治るケースは少なく、重症化すれば出術する必要があります。
いかに予防が大事かが分かります。
内斜視にならないためには
先述の通り、明確な原因が分からないため鉄板の予防策はないですが、スマホやタブレット端末の使用が、原因の一つであるとすると、以下の対策が行えます。
- スマホ、タブレット端末の連続使用は30分程度にする
- 10分、15分程度の休憩時間を設ける
- 外で遊ぶ(スマホ、タブレット端末を使用しない)時間を増やす
どの対策も、以前ご紹介した「子供はYoutubeが本当に大好きだが、視力が低下しないか心配な方へ」という記事でも書いていますので、急性内斜視だけでなく、純粋な視力低下も防げるということになります。
最後に
いかがでしょうか。
スマホやタブレット端末は、育児の時にも活躍しますし、子供にとっても楽しいツールの一つです。
しかし急性内斜視になる原因の一つである可能性を認識し、適度な使用を心がけていきたいですね。
沖縄生まれ、沖縄育ちの純うちなーんちゅの30代男性会社員、二児の父です。
沖縄に関することや体験談、私や家族が気になったことなどをブログで発信しています。