沖縄のアフリカマイマイは広東住血線虫という寄生虫がいて危険です!

2019.09.06沖縄生物

かたつむり
「はいさい。ぐすーよー。ちゅーうがなびら。」(こんにちは、皆さんご機嫌いかがですか?)
ようこそヒケナンブログへ♪

皆さんは「アフリカマイマイ」という生き物をご存知でしょうか?

かたつむり
これはかたつむりですよ!

内地(本土)の方はあまりピンとこない人がほとんどだと思われますが、沖縄の人であれば『あ~、あのでっかい茶色のかたつむりでしょ?!』と分かる方がほとんどかと思います!

沖縄ではそれほど普通に道端などにいます。

沖縄では馴染みあるこのアフリカマイマイですが、意外とあまり詳しくない方が多いと思います。かくいう私もそうでした。

しかし、調べてみると結構ヤバめな生き物であることが分かりましたので、今回は注意喚起を含め、このアフリカマイマイについてご紹介します!


アフリカマイマイについて

アフリカマイマイ
まじでこのぐらいのデカさはあります (Naverまとめ:日常に潜む危険生物のまとめより)

アフリカマイマイはアフリカマイマイ科に分類される巻貝で、世界最大の陸産巻貝の一種です。
確かにこのデカさは初めて見た人はビビると思います笑

私は小さいころからみていますので、見慣れた感がありますが、観光などで沖縄に来て初めて見るた人は、あのデカさと見た目は結構きついものがあると思います。

生息場所ですが、日本では南西諸島のうち奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄本島、宮古島、石垣島に生息しています。また、小笠原諸島のうち父島、母島、南鳥島にも生息が確認されているようです。

さて、このアフリカマイマイですが、後述する生態から日本では植物防疫法という法律により有害動物指定を受けているうえに、分布地からの生体の持ち込みは原則禁止されています!

そのため、2007年10月に鹿児島県出水市と指宿市で相次いでアフリカマイマイが発見された際は、県による駆除作業が行われています。どちらも複数個体は見つかっていないのですが、定着した可能性もありえるので、引き続き警戒しているようです。

また、日本だけでなく世界各国でも持ち込みが禁止されています。

うーん、世界中から嫌われていますね。ある意味かわいそうになってきました笑


アフリカマイマイの生態

では、アフリカマイマイの生態について確認していきましょう!


活動時期と時間帯

主に3月から11月にかけて活動します。

特に梅雨などの雨の時は大量発生することがあり、よく学校帰りに大量発生したアフリカマイマイを見て気持ち悪がってたのを思い出します。

また、道端で車に引かれたアフリカマイマイの死骸も結構みました。

ただ、基本的には夜行性のようで昼間は草地や土中に隠れているようですが、先述の通り昼間でも結構みます。夜になるとエサを求めて移動します。

動きが鈍いカタツムリのイメージとは違って、移動速度はかなり速いそうで、なんと一晩で50メートル以上も移動することもあるようです。


食事

恐ろしいほどの雑食です。ありとあらゆる植物の芽、葉、茎、果実、種子を食べます。

また、それ以外にも落ち葉や動物の死骸、菌類なども食べますし、その巨大な殻を構築するカルシウム分を補給するため、砂や石、ときにはコンクリートすら食べます

コンクリートを食べるって…沖縄では白アリより厄介な生き物ですね笑

まれに共食いをすることもあるようです。道端で轢かれて死んでしまったアフリカマイマイは、仲間からするとご馳走になるってことですね…

特に大好物なのが農作物などの柔らかい植物です。そのため農業害虫として農家から非常に嫌われています。そしてナメクジと同様、ビールを非常に好むらしいです。

なんとアフリカマイマイは「ビールじょーぐー」です!その点だけは沖縄の人と気が合いそうですよね!


繁殖

かたつむり特有の雌雄同体で、かつ卵生であり、2匹が出会うと交尾した後にその双方が産卵をします。

1回の産卵数は100~1,000個以上と言われ、これを約10日の周期で繰り返すため、すさまじい繁殖力を誇ります。

成長も早く、卵から孵化したあとは半年から1年で成貝になります。


生命力

原産地がアフリカであり、その環境に適合しているため、通常のカタツムリでは考えにくいほど乾燥に強いです。

殻口に蓋をして仮眠状態になっても、半年以上持ちこたえられます。しかし低温には弱いとのことです。

成貝の寿命は、およそ3年から5年と言われています。意外と長生きですね…


寄生虫

アフリカマイマイには、かなりの確率で広東住血線虫と呼ばれる寄生虫保有しています。
※アフリカマイマイに限らず、カタツムリやなめくじは寄生虫を保有している危険性があります

この広東住血線虫に感染することで発症する好酸球性髄膜脳炎という病気で、2000年に沖縄で7歳の女の子が亡くなるという悲しい事故を起きています。

好酸球性髄膜脳炎有効な治療薬がないため、対症療法による症状の緩和が一般的な治療になります。


その他の生物に対する影響

その雑食性と、強靭な生命力、そして恐ろしいほどの繁殖力のため、侵入先の生態系に壊滅的な影響を及ぼことがあり、とくに大陸と隔離されている島の生態系に対しては、天敵が居なかった固有種植物を絶滅させてしまうこともあります。

そのため、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

ある地域では、このアフリカマイマイを駆除するために、ヤマヒタチオビという肉食のかたつむりを移入したこともあったのですが、アフリカマイマイを駆除するどころか、それよりも捕食しやすい在来種のかたつむりばかり食べてしまい、在来種を絶滅させてしまった例もあるようです。

ちなみに、このヤマヒタチオビはアフリカマイマイと同じく世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。ものすごくとばっちり感は否めませんが…


沖縄とアフリカマイマイの関係

1930年代に台湾経由で沖縄にアフリカマイマイが流入されてきました。

その理由はなんと「食用」です。あのアフリカマイマイを食べるんですね…

※なんと、あの「鉄腕DASH」では、アフリカマイマイを食べていたようですね。恐るべしTOKIO!

当初は養殖するため厳重に隔離された中で飼育されていましたが、沖縄戦や戦後の混乱期に飼育していたアフリカマイマイが外に逃げてしましました。それらが野生化し、ここまで増えてしまったのですね~。

現在では沖縄県が毎年5月から7月にかけて、なめくじ駆除剤を用いて防除に取り組んでいます。その効果もあり防除事業開始(昭和47年)以降は、アフリカマイマイは減少傾向にあります。

なお、台湾ではいまでもアフリカマイマイを養殖しており、一部ではありますが、食用にしている人々もいるそうです。また、奄美大島へもやはり食用として陸軍が持ち込んでいますし、小笠原諸島へはジャワ島からアフリカマイマイが持ち込まれたようです。

ちなみに、サイゼリアのエスカルゴはアフリカマイマイらしいです!!
※食用に適切に処理されているようですからご安心を


最後に

いかがでしょうか。

アフリカマイマイについて、いろいろ知ってもらえたと思います!

寄生虫のこともありますので、見かけた場合は絶対に触らない!を守っていただきたいですね。

万が一、触ってしまった場合は石鹸でよく洗ってください!

それさえ守ってくれれば、遠巻きに見る分は大丈夫だと思います。

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Posted by ヒケナン夫婦