なぜ沖縄では台風で電柱が倒れにくいのか?実はこんな理由があった!
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毎年やってくる台風、いやですよね。
2019年9月、関東に上陸した台風15号では千葉県を中心に甚大な被害をもたらしました。この台風では電柱が2千本倒壊したり、損傷したりする被害がありました。
一方、沖縄は毎年のように台風が来ますが、電柱が倒れるという被害はあまり聞かないです。電柱が倒れるとなると珍しいぐらいです。
なぜ沖縄では台風で電柱が倒れにくいのか、それにはきちんとした理由がありました!
今回は、なぜ沖縄では台風で電柱が倒れにくいのか理由をご紹介します!
そもそもなぜ電柱が倒れてしまうのか
どうして台風の時に電柱は倒れてしまうのでしょうか。
実は、風だけで電柱が倒れてしまうのは稀で、街路樹の倒壊が電線に引っかかり巻き込まれて倒れたり、何か飛来物が飛んできて電線に引っ掛かることによって倒れることが圧倒的に多いようです。
沖縄でも本土でも、電柱を設置する際は経済産業省の基準に合わせて、平均風速40メートルに耐えられるように設計されています。
経済産業省:鉄塔・電柱に係る技術基準をめぐる現状について
沖縄も本土も電柱の設置基準は変わらないということです。
なぜ沖縄では台風で電柱が倒れにくいのか
それは大きな理由として、次の2つあります。
- 飛来物を無くす対策がされている
- 街路樹などの樹木に対する対策がされている
飛来物を無くす対策がされている
沖縄では台風の怖さを十分に知っていますので、台風対策をしっかりします。
物が飛ばない様に屋内に避難させたり、固定させてたりします。特にトタンやテント、看板などがよく風に飛ばされるようです。また、農家の方もビニールハウスの固定など、しっかり対策をします。
そのため、電線に引っ掛かるようなものが飛来することがあまりありません。
街路樹などの樹木に対する対策がされている
台風が多い沖縄では、街路樹など植えられている樹木に対しても対策の手引きがあります。
基本的な対策はもちろんのこと、台風襲来時の対策や、普段の点検・維持管理と様々な場面で対策が講じられています。
国土技術政策総合研究所:沖縄における都市緑化樹木の台風被害対策の手引き
そのため、電柱同様に樹木が倒れるといった光景も、沖縄ではなかなか見られません。
ただし、明らかに歪んでいる樹木は多々あります笑
電線の地中化は、有効な台風対策の一つ
日本ではまだまだ普及が進まない電線の地中化ですが、こちらも有効な台風対策の一つです。
そもそも埋めてしまえば、電線に何か引っかかるなどの心配もなくなりますからね。
今後普及していくことを祈るばかりです!
最後に
いかがでしょうか。
電柱が倒れるのは風ではなく、飛来物によることのほうが多いことがお分かりいただけたかと思います。
電柱が倒れるまで行かなくても、ショートして停電が発生することもありますので、飛来物を無くすことに越したことはありませんので、今後の台風対策はそのことを念頭に入れて対策をしてもらえると嬉しいです。
沖縄生まれ、沖縄育ちの純うちなーんちゅの30代男性会社員、二児の父です。
沖縄に関することや体験談、私や家族が気になったことなどをブログで発信しています。