【2019年版】~家を建てる・買う前に考えること~ 沖縄で新築の家を建てたい・買いたい人必見!体験談教えます!
ようこそヒケナンブログへ♪
私たち家族(夫婦+子供二人)は、最近家を建てることが出来ました!
「家を建てるぞ!」と決意したあの日から、約2年の歳月が流れました。
家づくりは、初めてのことだらけで正直かなりしんどかった時期もありましたが、今思えば良い思い出です笑
私たち家族が体験したことを踏まえ、「沖縄で新築の家を建てたい・買いたい人」に向けて情報をシリーズ化してお届けいたします!
今回は「家を建てる・買う前に考えること」です!
一生に一度の買い物だから慎重にね!
そもそも持ち家でいいのか
この記事をご覧いただいている方は、少なくとも『家を建てたい』もしくは『家を買いたい』方がほとんどだと思います。
しかし、「本当に持ち家でいいのか」ということを、今一度熟考することをお勧めいたします!
なぜならば、人によっては賃貸のほうが良い場合があるからです。
- 持ち家と賃貸のメリット・デメリット
- 住居に掛けるお金
この2点を踏まえ、自分の仕事や生活スタイル、子供の有無や老後のことも含め考えていきましょう!
持ち家と賃貸のメリット・デメリット
まずは持ち家と賃貸のメリット・デメリットを見ていきましょう。
持ち家と賃貸のメリット・デメリット比較表をご覧ください。
※こちらに記載したメリット・デメリットは私が独自に調査した内容+私が個人的に考えられる内容となっていますので、多少誤解がある可能性がございますが、あらかじめご了承いただければ幸いです。
持ち家 | 賃貸 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
このように、持ち家と賃貸ではそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが良いのかというのは自分の仕事や生活スタイルが影響してくることがお分かりになるかと思います。
例えば『職場は転勤が多い』場合は「気軽に引っ越せる」賃貸が合っていると言えますし、『自分の子供のために何かしらの資産を残したい』場合は持ち家が良いでしょう。
住居に掛けるお金
続いて「家に掛けるお金」について考えてみましょう!
ここでは比較のため、次のモデルケースによる金額の違いをご覧ください。
男性30歳、女性28歳でお子さんが二人の一般的な家族で、50年間の住宅費用を算出
賃貸の条件)
- 駐車場1台+別で駐車場1台を契約
- 家賃月額6万円
- 契約駐車場月額5千円
- 更新料が2年に1回家賃1か月分
持ち家の条件
- 土地1、000万円+建物3、000万円の合計4、000万円での固定年利1.2%の35年ローン
- 固定資産税は総額4,000万円の半額2,000万円×1.4%とし、年間28万円
- 火災保険等は年額3万円
※各条件の金額についてはあくまで個人で調べた範囲+感覚です。地域や賃貸物件によって差が出てくると思いますので目安程度でお考えください。
上記モデルケースでの50年間でかかる金額は、以下の通りです。
賃貸)4,050万円
内訳)
- 家賃:1年間で72万円(6万×12か月)、50年間で3,600万円(78万円×50年間)
- 駐車場:1年間で6万円(5千×12か月)、50年間で300万円(6万円×50年間)
- 更新料:2年間で6万円(家賃1か月分)、50年間で150万円(6万円×25回分)
持ち家)5、750万円
内訳)
- 住宅ローン:4、900万円(1.2%固定金利による返済金額)
- 固定資産税:700万円(28万×50年間+減価償却分を考慮し全体の50%とした)
- 火災保険等:150万円(3万×50年間)
このモデルケースの場合だと、持ち家のほうが賃貸よりも1、700万円ほど高くなることが分かりました!
やはり、賃貸のほうが持ち家よりも安く済むということになります。
こちらも住居にお金をかけるのか、それとも住居以外(車や教育など)にお金をかけるのかで考え方に違いがあると思います。
持ち家と賃貸のまとめ
ここまで持ち家と賃貸のメリット・デメリットやお金に関わる部分をご覧いただきました。
このように実際に比較し計算していくと、違いがお分かりになるかと思います。
ご自身の仕事や生活スタイル、老後や住宅にかかるお金などを総合的に考慮して、持ち家にするのか?賃貸にするのか?決めていくことが大事ですね♪
「建売住宅」と「注文住宅」
次に考える項目は「建売住宅」なのか「注文住宅」なのかです!
- 建売住宅
土地と建物がセットの状態で、間取りや仕様などが既に決められている完成した家のことです。イメージとしては既に作られた車を買う感じですね。 - 注文住宅
建売住宅とは反対に、建築会社と施主が相談・打ち合わせしながら施主の意向もとに建築される住宅のことです。イメージとしてはオーダーメイドスーツを買う感じですね。注文住宅には、次の種類があります。- フルオーダー住宅
材料も含めすべて施主が決めていく世界に一つだけの住宅 - 企画住宅
家族向け住宅、ローコスト住宅など特定の目的を元に建築会社が決めた仕様の住宅 - 自由設計住宅
間取りや設備を含め、一から設計していく住宅 - 規格設計
ある程度間取りやデザインなどが決まった住宅
- フルオーダー住宅
こちらもメリット・デメリット比較表を記載します。
建売住宅 | 注文住宅 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
かみ砕くと予算重視なら建売住宅、自分で設計したい場合は注文住宅ということになりますね!
また、入居までが早いのも建売住宅の大きなメリットと言えます。注文住宅の場合は入居まで2年以上かかる、というのもザラですから…
「鉄筋コンクリート住宅」と「木造住宅」
次は特に沖縄では論争が起こるくらい意見が割れる内容です笑
沖縄では木造住宅にするのか、鉄筋コンクリート住宅するのかで結構揉めることが多いのです…
ひと昔前までは圧倒的に鉄筋コンクリート住宅が人気でしたが、最近は木造住宅も多くなっています。
沖縄での鉄筋コンクリート住宅の歴史や、現在の沖縄での木造住宅事情などを確認していきましょう。
なぜ沖縄では鉄筋コンクリート住宅が多いのか
本土では一般的に木造住宅が主流ですが、沖縄では鉄筋コンクリート住宅が約7割を占めます。
では、なぜ沖縄では鉄筋コンクリート住宅が普及したのか。その理由を記載した、とても分かりやすい記事がございましたので、引用いたします。
沖縄はなぜ鉄筋コンクリート造ばかり?
戦前(1941年以前)の沖縄は、伝統工法の木造住宅が主流で、職人集団がその建築にあたりました。建築資材も地元産の木材が用いられていたといいます。しかし太平洋戦争が勃発。
優秀な職人と大量の資材が戦渦の中で失われてしまいました。
戦争が終わった1940年代後半、復興にあたり、廃材を集めてつくるバラック住居も多く建てられましたが、瞬く間にシロアリの被害を受けることになります。また、この時期不幸なことに大型の台風が頻繁に沖縄を襲い、アメリカ軍施設も甚大な被害を受けました。
これにより米軍は膨大な予算を使い、施設の鉄筋コンクリート化を行います。このアメリカの国策が、沖縄におけるコンクリート建築普及の重要な要因のひとつとなりました。アメリカ側が主導するかたちで建築工事に携わった地元業者は、どん欲に当時先端のコンクリート建築技術を習得したといいます。
1950年、本土との貿易が再開され、建築資材も沖縄に入るようになり本格的木造建築が都市部を中心に建てられましたが、それらの多くも台風による深刻な被害を受けます。
そして1959年、琉球政府は、いよいよ本格的なコンクリート建築の推進に乗り出します。その一環として木造よりも有利な融資政策も始まりました。それは木造より返済期間が長く、融資額も多く借りられるというものでした。この政策こそ、一般住宅のコンクリート化を急速に推進する大きな効力があったといいます。当然、学校、郵便局、公民館などの公共建築もコンクリート化が進み、沖縄の建築業界はコンクリート造の生産体制が中心になっていったのです。
つまり台風やシロアリ被害を受けて、米軍が鉄筋コンクリート建築の技術を持ち込み、当時の琉球政府が強く推進した。というのが「沖縄は鉄筋コンクリートばかり」の答えでしょうか。
なんと、沖縄でも戦前は木造住宅が主流だったのですね。
政府として推進してきた事情があれば、ここまで普及していくのも納得ですね!
ちなみに、ある統計によると全国の鉄筋コンクリート住宅の8割は沖縄にあるそうです!
鉄筋コンクリート住宅の種類
さて、鉄筋コンクリートには大きく2種類があります。
- RC住宅
鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete Construction)の略で、「鉄筋によって補強されたコンクリート」という意味になります。柱や梁など建物の骨格部分を構成する際に組み上げた型枠に鉄筋を配置して、そこにコンクリート流し込みます。そのため通称「流し込み」と言われるタイプです。強度が強いですが、その分コストは高くなります。 - CB住宅
コンクリート・ブロックの略称です。流し込みではなく、ブロックを積み上げて建築していく工法です。RC住宅よりは強度は落ちますが、その分コストは安く作ることができます。
どちらを採用するかは、おもにコストの面で考える必要がありますね!
個人的には、どうせコストがかかるならRC住宅のほうが安心しますね!
木造住宅について
沖縄では鉄筋コンクリート住宅が多いですが、最近では木造住宅も増えてきましたよね!特に分譲住宅で増えてる感じがします。
さて、この記事をご覧の沖縄の皆さんは、木造に対してどのようなイメージをお持ちですか?
『台風の時に危ない』
『シロアリにやられちゃうのではないか』
こういったイメージの方が多いのではないでしょうか?
確かに昔の場合ですとこの2点は木造の弱点でもありました。しかし、現在では技術が向上したことや法整備されたこともあり、だいぶ改善されてきています!
まず、台風ですが、現在の木造住宅は法律に則って建築されれば、ある程度の強度はあります。
国が定めている建築基準法の「耐風等級」という基準があり、耐風等級1の場合は以下の通り規定されています。
極めて稀に発生する暴風による力に、構造躯体が倒壊、崩壊等せず、かつ稀に発生する暴風による力に構造躯体が損傷しないこと
引用:日本住宅性能表示基準より
ここでいう「稀に発生する暴風による力」とは、50年に一度の再現期間(発生確率)の台風を考えています。規模としては沖縄の場合、最大瞬間風速46メートルです。
「極めて稀に発生する暴風による力」は、500年に一度の再現期間(発生確率)で、「稀に発生する暴風による力」の1.6倍になります。沖縄の場合ですと、46メートル×1.6倍で約74メートルとなります。
耐風等級2の場合は、耐風等級1の1.2倍の力でも耐風等級と同じ性能を発揮することと定められています。
ただ、ここでご注意いただきたいのは「倒壊、崩壊せず」とありますので、損傷する可能性はあるということです。
※他地域の風速をご確認したい方は「経済産業省資源エネルギー庁」で確認できます。
次にシロアリですが、こちらもしっかり対策を行うという条件付きですが、被害を限りなく最小限にすることが出来ます。ただし、定期メンテナンスは必要となります。
※5年に一度薬剤処理が必要です!参考)「シロアリ予防は5年ごと。」なぜ5年ごとの薬剤処理が必要なの?
また、鉄筋コンクリート住宅でもシロアリの被害を受ける可能性があります。シロアリはコンクリートでもわずかな隙間を見つけて侵入します!
コンクリートだからと言って決して安心はできません!木造住宅と同じく鉄筋コンクリート住宅でもシロアリ対策は十分に行うべきです。
このように、昔のイメージとはだいぶ変わってきていると言えます!
木材は調湿性がありますので、湿度が高くなれば吸収し、乾燥すれば放出する、この特徴のため沖縄の高温多湿の気候に向いていると言えます。コンクリートにはないメリットですよね!
鉄筋コンクリート住宅と木造住宅の比較
ここでは、私が調べた限りでの情報を元に比較を表にして記載します。
※優劣は◎、〇、△、×の順番とします。(◎が最高、×が最低)
鉄筋コンクリート住宅 | 木造住宅 | |
---|---|---|
建築コスト | × | 〇 |
維持費 | × | △ |
耐震性 | ◎ | 〇 |
耐風性 | ◎ | 〇 |
遮音性 | ◎ | × |
耐火性 | ◎ | 〇 |
通気性 | △ | ◎ |
調湿性 | × | ◎ |
シロアリ | ◎ | 〇 |
耐用年数 | ◎ | 〇 |
鉄筋コンクリート住宅はコストの面で木造住宅よりは高くなります。
また、木造住宅では耐震や耐風、耐火性の面で鉄筋コンクリート住宅よりは低めになります。
皆さんのイメージはいかがでしょうか?ご参考になれれば幸いです。
「鉄筋コンクリート住宅」と「木造住宅」は結局どっちがいいのか?
ここまでくるとなかなか悩ましいと思いますが、私の考えは次の通りです。
好みによる
先述の通り、鉄筋コンクリート住宅の台風やシロアリによるアドバンテージは、もはや無くなったと申し上げても過言ではないと思いますし、実際、木造住宅は増えています。
ぜひ、いろいろと情報を仕入れて自分の考えを固めていただければと思います!
実際に鉄筋コンクリート住宅、木造住宅に住んでいるお知り合いや友人の方に住み心地を聞いてもいいかもしれません。
もちろん、当記事をご参考にされても良いです笑
最終的に住むのは皆さんですので、じっくり考えていきましょうね♪
まとめ
それでは、これまでの内容をまとめます!
- そもそも持ち家でいいのか
「持ち家と賃貸のメリット・デメリット」「住居に掛けるお金」の2点を元に、持ち家にするのか、それとも賃貸で行くのか、どちらにするか検討する! - 「建売住宅」と「注文住宅」
建売住宅を”買う”のか、それとも注文住宅で”建てる”のか、メリット・デメリットを考慮しながら、どちらにするか検討する! - 「鉄筋コンクリート住宅」と「木造住宅」
沖縄ならではの住宅事情や、今の木造住宅の事情、鉄筋コンクリート住宅と木造住宅のメリット・デメリットを考慮しながら、どちらにするかを検討する!
最後に
いかがでしょうか。
家を建てる、または買うには、最低でもこれだけの項目について総合的に考え、検討する必要があります!
後から後悔をしないためにも、しっかりと考えていきたいですね♪
次回は、皆さんが気になる資金計画について、お届けいたしますね!
家を建てる・買うときの金額や、賢い住宅ローンの借り方や考え方などをお教えいたします!
お楽しみに♪
沖縄生まれ、沖縄育ちの純うちなーんちゅの30代男性会社員、二児の父です。
沖縄に関することや体験談、私や家族が気になったことなどをブログで発信しています。