エスカレーターの片側空けと、あるキーホルダーの存在について

2019.07.03社会トリビア,マナー

エスカレーターマナーアップ推進委員会キーホルダー
「はいさい。ぐすーよー。ちゅーうがなびら。」(こんにちは、皆さんご機嫌いかがですか?)
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エスカレーターを利用する際は左右どちらかに寄って立ち、駆け上がる人のための通路を空けておく、通称「片側空け」というマナーがありますよね。

エスカレータの危険性
片側が空いてるからと言って 駆け抜けるのは危ないですよ!

実は、沖縄ではそのマナーがない(少なくとも私の周りでは)ため、イオンなどの商業施設でエスカレータを利用する際は気にもしなかったですが、旅行や出張で本土のエスカレーターを利用した際には、利用する人がみんな片側に固まった光景を見て驚いた経験があります。

そんな中、そのエスカレーターで「左右特定の位置にしか立てない人」のためのキーホルダーというものがあるようです。

今回はそのキーホルダーについて、取り上げてみたいと思います!


エスカレーターとは

その前に、まずはエスカレーターの歴史をご紹介します。

エスカレーターは、1896年ごろにニューヨークで登場したのが世界初と言われています。

構想自体は1860年代ころからあったようですが、実際に制作されたが1896年ごろというわけです。

その当時は「傾斜エレベーター」呼ばれており、「エスカレーター」という言葉自体はラテン語の組み合わせによる造語のようです。

Wikipedia:エスカレーター#名称の由来と当初の意図

世に登場して、もう120年以上経つんですね!


エスカレーターの片側空け

このエスカレーターですが、先述の通り一部の地域では片側を空けて搭乗することが「マナー」と言われています。

これは日本だけでなく、世界各地に存在しています。イギリスやアメリカ、台湾、香港などは左側を空けますし、オーストラリアやニュージーランドでは、逆に左側に立って右側を空けることがマナーとなっています。

では日本ではいつごろからこのマナーが浸透してきたかというと、1960年代後半からです。

関西の阪急電鉄が1967年に左側空けの呼び掛けを始め、そして1970年の大阪万博でも同様な措置がとられたことから、関西では左側空けが定着しました。

こちらに対して東京などは、特にそういった呼びかけやキャンペーンなどはなく、自然発生的に右側空けとなっていったようです。

確かに「関東では右側、関西では左側」という片側空けマナーが漫画などのネタとしてもありますよね。

私も関東、関西どちらも出張で行ったことがあります、見事にその通りで感動したことがあります笑


左右特定の位置にしか立てない人のためのキーホルダー

身体に障害があるなどの理由で「左右特定の位置にしか立てない人」のためのキーホルダーがあります。

それがこちらです!

エスカレーターマナーアップ推進委員会キーホルダー
「わけあってこちら側で止まっています」

当キーホルダーは、最近あるTwitterユーザーが偶然見かけたものを自分で調べ、拡散されたことでニュースになりました。

かくいう私も、そのニュースで当キーホルダーの存在を知りました。エスカレーターのマナーがない沖縄では絶対見かけることはなかったと思います。

さて、こちらのキーホルダーを考案されたのは、東京都理学療法士協会のエスカレーターマナーアップ推進委員会です。

当委員会は2020年東京オリンピックに向け、エスカレーターで歩く人がゼロになる社会を応援する啓蒙活動を行っています。

キーホルダーは2018年から作成し、これまで2000個以上を無料配布しています。希望者はオンラインで申し込めますが、現在は在庫が少なくなり、配送に時間がかかるとのことです。

もし、希望される方がいましたら、下記情報からご参照ください!

エスカレーターマナーアップに関する各種申し込み・問い合わせはこちらまでお願いします。

●各種お問い合わせ(Mail): esca.pttokyo@gmail.com

●キーホルダーのご請求フォーム: https://goo.gl/forms/v5JMip91e5Cf6rUT2

●体験談 皆様の声 募集フォーム: http://urx2.nu/TB2F

キーホルダーは在庫不足により配送に時間がかかっております。
必ずお届けいたしますので、ご請求の上しばらくお待ちいただけると幸いです。

【引用】エスカレーターマナーアップ推進委員会:http://www.pttokyo.net/info/2019/03/10038.html

※迷惑メール防止のため、メールアドレスの@は全角となっています。コピペするときは注意してください。


最後に

いかがでしょうか。

この記事で、初めてキーホルダーの存在を知った方もいらっしゃるかと思います。

しかし、実はこのエスカレーターの片側空けですが、本来は「間違った使い方」であることはご存知でしょうか。

エスカレーター自体、もともと歩行を想定した作りでないこと、エスカレーターの歩行が原因の事故が起きてることもあり、鉄道会社の中には片側空けをしないことで歩行を止める呼びかけを行うキャンペーンなども行われています。

私もエスカレーターを歩行するぐらいなら、初めから階段を使ってほしいと思います!

一度根付いた「片側空け」マナーを変えるのは容易ではないですが、すべての人のことを考え、安全に利用するためにも、今一度エスカレーターの使い方を考えていきたいものですね!

この記事を書いた人:ヒケナン
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沖縄生まれ、沖縄育ちの純うちなーんちゅの30代男性会社員、二児の父です。
沖縄に関することや体験談、私や家族が気になったことなどをブログで発信しています。

2019.07.03社会トリビア,マナー

Posted by ヒケナン